ジョン・ケアード演出 「ハムレット」

開催日時
2017年5月10日(水)18:30開演
会場
高知市文化プラザかるぽーと 大ホール
入場者数
969名

内野聖陽、貫地谷しほり、北村有起哉、加藤和樹、山口馬木也、今拓哉、大重わたる、村岡哲至、内堀律子、深見由真、壤晴彦、村井國夫、浅野ゆう子、國村隼。14人の豪華精鋭キャストが高知に集結しました。30にものぼる人物が登場するこの脚本では、ほぼすべての俳優が関係性のある複数の役を演じました。
舞台上には、さらに客席と、演じるスペースらしき四角い空間が出現。舞台奥から手前へと傾斜のついた、9m×7mの四角い何も置かれていない斜面が演じるメインステージとなります。そのステージを横から見る格好で、ステージサイドシートと名付けられた階段状の客席がしつらえられています。通常の客席から見ると、ステージサイドシートの観客も舞台装置のひとつとして「ハムレット」の世界を作りあげるかのようでした。
幕が上がると圧倒的な役者の存在感に観客がどんどん舞台に引き寄せられ、集中していくのが伝わってきます。ハムレットの独白に息を詰め、オフィーリアの歌声に感動し……。気づくと3時間以上の芝居の中に、キャストと観客が呼吸し空間を共有する濃密な時間がたっていました。
「高知でこんなすばらしい芝居が見られるとは!」と生の演技、役者の声を感じて高い評価のアンケートが多く寄せられました。同時に観劇のマナーについて残念なことがあったとのご意見もいただきました。
舞台芸術を提供することだけではなく、すべての方が心地よく舞台を堪能できる風土を育てる努力も続けていかなければならないと感じました。


【以前のページはこちら

ページのトップへ戻る